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工場長の製作日記 113ページ目
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2026年7月8日(水) 『第六十三回神宮式年遷宮「御木曳行事」の記念品製作』
伊勢市では令和15年の神宮式年遷宮に向けて、神宮外宮へ御用材を運ぶ「御木曳(おきひき)行事(陸曳)」が、今年と来年の5月〜6月にかけて執り行われます。
宮忠では、この特別な行事に全国から参加される「特別神領民」の皆様へお渡しする、大切な記念品の製作を進めております。
記念品の材木には、神宮の御用材と全く同じ「木曽檜(きそひのき)」を使用しています。
丸棒は御用材の原木である丸太をイメージしたもので、木口(切り口)には「太一(たいいつ)」の文字を刻印いたしました。 台座も同じく木曽檜を使用し、ロゴマークと「第63回神宮式年遷宮お木曳行事奉曳記念」の文字を印刷しています。 御神木と同じように、丸棒に畳を巻き、台座をロープでしっかりと固定。最後に一つひとつ丁寧に化粧箱へ収めて完成となります。

今回お作りする記念品はかなりの数量にのぼります。 面取りや刻印などはすべて手作業で行っているのですが、なかでも「刻印打ち」は非常に繊細で難しい工程です。
円の中心へ真っ直ぐに打つこと、そして金槌を叩く強さの加減が難しく、少しの手ブレで薄くかすれてしまったり、二重になってしまったりします。 また、一日中打ち続けていると、どうしても手に力が入らなくなってきてしまいます。
そこで、効率よく、かつ正確に美しい仕事ができるよう、専用の型を一から考案・製作しました。
中心に刻印を打つための型自体はすぐに作れたものの、「型へのスムーズな出し入れ」と「丸棒をある程度固定する仕組み」を両立させるのが大きな難題でした。 試行錯誤の末にどうにか形になり、今ではかなりの本数を安定して打てるようになっています。

特別な思いを持って御木曳行事に参加される皆様に、心から喜んでいただける最高の仕上がりを目指しています。
また、この記念品を目にしたときに、行事へ参加された当時の熱気や素晴らしい思い出をいつでも鮮明に思い出していただけるような、そんな特別な一品になればと願いを込めて、日々製作に励んでおります。
