工場長の製作日記 107ページ目

2025年11月12日(水) 『しめ縄掛けの製作』


年末が近づくにつれ、伊勢宮忠の工場では神棚・神具に加え、しめ縄づくりも最盛期を迎えています。
しめ縄と合わせて毎年多くのご注文をいただくのがしめ縄掛けです。今回はその製作風景を少しだけご紹介します。

しめ縄掛けは、玄関先などにしめ縄を取り付ける適当な場所が無い際に、ネジもしくは両面テープで台座を玄関の壁や天井へ取り付け、その台座に棒を掛けて玄関用しめ縄を飾り付けることができるといったものです。棒にしめ縄を結び付けて掛けるだけなので、毎年の取り外しが容易に行えます。
写真1


しめ縄掛けは桧製で、部材に下絵を描いたものを一つ一つ手作業で切り抜いていきます。

写真2

写真3


切り出す刃物は複雑な形を切り抜くのに適した細い糸鋸を使います。
材に厚みがある為、適切な速さで切っていかないと歪んで鋸が切れてしまい、刃もすぐにダメになります。桧でも個体によって柔らかいものもあれば堅いものもあり、材料に合わせた適切なスピードで下絵通りの曲線を切っていくのはなかなか難しい作業です。

写真4


材料を形通りに切り抜くと、仕上げをおこない屋外用でしっかり接着できる特殊な両面テープを貼り付けます。壁の仕上げ材によってはしっかり張り付かないものもありますので、環境に合わせてビスも併用いただけるよう同梱しております。

写真5



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