新ブランド〈KIYOME〉

天然水晶を主役とした新ブランド〈KIYOME〉
オンラインショップをオープン致しました。
https://kiyome-ise.com/

「しめ縄を未来へつなぐプロジェクト」に取り組んでいます

神棚・大型神殿

お供え道具

オーダーメイド

御霊舎・先祖まつり

盛り塩

  • 盛り塩

火打石

  • 火打石

屋外社殿

神祭具(調度品)

しめ縄

古物商許可番号
三重県公安委員会許可
第551320183500号

しめ縄を未来へつなぐプロジェクト

【伊勢しめ縄の価格改定】
昨今の物価上昇、燃料価格高騰を受け伊勢しめ縄の価格を改定させていただく事となりました。
本ページの【しめ縄を未来へつなぐプロジェクト】にあります通り、しめ縄職人の待遇改善及び、若手職人育成の為に充当させていただきます。
お客様におかれましてはご理解の程宜しくお願い致します。




伊勢のしめ縄文化を未来へ繋いでいく為に、伊勢のしめ縄文化が現在抱えている問題を取り上げ、弊社が今後実施していく活動内容についてお伝え申し上げます。

平素より伊勢 宮忠をご利用いただき誠に有難う御座います。

伊勢 宮忠の玄関用しめ縄をご支持いただき、ご注文くださるお客様のおかげで、伊勢の玄関用しめ縄が日本全国でも飾られるようになって参りました。

今回、伊勢のしめ縄文化を未来へ繋いでいく為に、伊勢のしめ縄文化が現在抱えている問題を取り上げ、弊社が今後実施していく活動内容についてお伝え申し上げます。

一、しめ縄職人の現状

古くから農家さんの冬の間の副業として生産されてきた伊勢の玄関用しめ縄は、現在職人の高齢化と後継者不足問題に直面しています。

各地域の伝統工芸が、職人の高齢化や後継者不足によって技術継承が滞り、衰退していく現実は、皆様もテレビや雑誌でご覧になられた事があるのではないでしょうか。

脈々と紡がれてきた伝統技術が途絶えると、その技術を知っている人も年々減少し、いつの間にか誰一人わからなくなってしまいます。その一線を越えれば、再興は不可能です。

青刈りをするしめ縄職人

また、技術の海外漏洩も、大きな痛手となります。安価な海外製品の流入を促すため、既存の伝統工芸にとって脅威となり、ひいては衰退の一因となってしまいます。

事実、中国製やベトナム製の正月飾りが店頭に並んでいる地域もあると聞き及んでいます。伊勢にも既に途絶えてしまった伝統工芸がいくつもあります。

伊勢のしめ縄職人の年齢は現在70代・80代が中心で、高齢化は深刻です。後継者がいなければ、現在の代でしめ縄製作の技術は途絶えてしまいます。伝統ある伊勢のしめ縄が、海外製品にとって代わられる日も遠くないかもしれません。

そうした事態に陥らない為に、伊勢 宮忠として、今、できることはないだろうか。今後も変わらずに伊勢で生産されたしめ縄をお客様の元にお届けできる方策はないだろうか。私たちは考え続けました。

収穫された青藁

二、後継者不足

伊勢の玄関用しめ縄は、古くはお米をとった後の秋藁(育ち切った黄色い藁)で製作をされていたと考えられており、農家さんが米の収穫後に残った藁でしめ縄を製作し、近所の方に安く譲られていたのではないかと考えられています。

今でこそ全国のお客様からご注文をいただいておりますが、弊社が通販サイトで取扱いをさせていただくまでは伊勢周辺の地域のみで消費されていた為、地産地消の価格設定が定着し、安価に取引されていました。

高齢なしめ縄職人にとって藁を育て収穫する農作業は重労働です。その割に、収入面で不安があり、後を継ぐ事に若い世代が二の足を踏むのも致し方有りません。

また、新たにしめ縄職人になるには、藁作りを行う農作業からスタートする必要がある為、初期投資のハードルが高く、新規参入が難しい業種といえます。

青刈りの様子

仮にしめ縄職人になったとしても、一年目から生活に充分な収入を確保できるか定かではなく、生業にするのは大きなリスクを抱えることになります。

しめ縄職人の道へ進む若い人材がいない為、若い世代がしめ縄職人になる具体的なイメージがわかない、どうしたらしめ縄職人になれるかわからない、足がかりが無い、相談し、一緒に悩む仲間もいない。そうした悪循環に陥っているのが現状です。

  • 後継者不足問題が深刻で現在の職人は70代・80代が中心
  • しめ縄職人は農家となる為、初期投資が高く参入しにくい
  • 地元で消費される価格設定の為若い世代がしめ縄職人になりにくい
  • 上記の理由から若い世代がしめ縄職人になるイメージがわかない
  • しめ縄職人になる為の足がかりがない

三、伊勢 宮忠としてできる事と、ご協力のお願い

伊勢 宮忠は、しめ縄を大切な神具として取扱いをさせていただいております。

天然木曽桧材を使用した木札や国産の麻のみを使うのも、私たちの思い入れの一つ。古くから伊勢の家々で飾られていた仕様よりも、更に良いしめ縄としてお客様へお届けをさせていただけるよう、拘りをもって製作しております。

その甲斐もあって、現在では多くのお客様に御支持いただき、年々しめ縄をお求めいただくお客様が増えてきたのは誠に有難い限りです。

しかしながら、しめ縄作りの現状をみると、このままでは伊勢のしめ縄文化が途絶えてしまうかも知れないと、身近に迫る危機をひしひしと感じながら今日に至りました。

こうした現状を打開するには、伊勢のしめ縄を古くから取り扱っている弊社が一石を投じ、率先して動くことが責務であるとの考えに至り、今年から具体的な対策を講じる事と致しました。

若いしめ縄職人の育成に着手します。
若いしめ縄職人の育成:青刈り

先にも述べましたように、現在のしめ縄職人は70代・80代が中心です。体が動く限りしめ縄の製作を続けていますが、いずれ廃業を迎える日は必ずやってきます。

この現状を打開する為、新たに若い担い手を弊社の従業員として雇用し、しめ縄農家へ派遣することに致しました。

しめ縄製作工程の重労働を身を以って体験し、しめ縄作りの様々な手伝いをさせていただくことを通じて、かけがえのない伝統技術を若い世代へ繋いでいくためです。

若いしめ縄職人の育成:しめ縄作り

既に今年の春より2名派遣をしており、しめ縄農家さんからご好評をいただいております。

人件費は弊社で負担するので、しめ縄農家さんにとっては無償で若い働き手が増える事になります。一方、日々の労働の中から若い働き手は貴重な技術を学び、身体に覚え込ませていく事ができます。こうして、しめ縄農家さんと共に歩み、助け合いながら、自然なかたちで技術を未来へ繋げるしめ縄職人の育成ができれば、何よりと考えています。

待遇改善をめざし、しめ縄の価格を改定します。
しめ縄 蘇民将来子孫家門

新たなしめ縄職人が安心してしめ縄作りに従事できるよう、しめ縄生産にかかる費用の見直しにも着手いたしました。

具体的には、お客様にご提供するしめ縄価格の改訂です。しめ縄農家の皆さんに事前にご了解をいただいたうえで、価格の引き上げに踏み切りました。

値上がり分は、もちろんしめ縄農家に還元いたします。しめ縄農家さんの待遇改善を図り、新たに職人になりたい若い世代が安心してしめ縄作りに従事できる金銭的な環境を整えるうえでの一助になればと願っての方策です。

お客様におかれましては、今回の価格改定でご負担をお掛けすることとなり、誠に申し訳ございません。

伝統技術を若い世代へ繋いでいく

伊勢のしめ縄は、このまま手をこまねいていては衰退していった数多の伝統工芸と同じ末路をたどりかねません。それゆえに、伊勢のしめ縄を長年に渡って誇りを持って製作してきた弊社が先頭に立ち、伝統技術を未来へ紡ぐ策を考え、一手一手できることから着手しようと決意した次第です。

今後、職人が育ってきた暁には、本人の希望があれば独立への支援を行うことや、伊勢のしめ縄を三重県の伝統工芸品に登録していただくように県に働きかけるなど、様々な活動を行ってまいります。

未来への種は植えられたばかり。青く繁り、実を結ぶのはまだまだ先のことながら、伊勢しめ縄の文化を子の代、孫の代へと繋いでいく為に、丹精を込めて育てていきたいと思っております。

お客様皆様におかれましては、伊勢 宮忠のしめ縄と、弊社の今後の活動にご理解を賜り、また新たにしめ縄作りの道へ飛び込み、チャレンジして行く若いしめ縄職人を応援いただけましたら、これに勝る喜びはございません。 伊勢しめ縄の文化を子の代、孫の代へと繋いでいく

伊勢 宮忠は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け取り組んでいます。
SDGs:Sustainable Development Goals
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
(外務省Webサイトより)

SDGs ゴール8「働きがいも経済成長も」
SDGs ゴール12「つくる責任、つかう責任」
SDGs ゴール15「陸の豊かさも守ろう」
SDGs ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」
SDGs CHALLENGE MIE