新ブランド〈KIYOME〉

天然水晶を主役とした新ブランド〈KIYOME〉
オンラインショップをオープン致しました。
https://kiyome-ise.com/

「しめ縄を未来へつなぐプロジェクト」に取り組んでいます

神棚・大型神殿

お供え道具

オーダーメイド

御霊舎・先祖まつり

盛り塩

  • 盛り塩

火打石

  • 火打石

屋外社殿

神祭具(調度品)

しめ縄

古物商許可番号
三重県公安委員会許可
第551320183500号


工場長の製作日記 36ページ目

2011年4月8日(金) 『パナソニック様 工場内神社 新築』

東日本大震災において、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
そして被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。

先日パナソニック様の工場内神社を新しく作らせていただきましたので、ここにご紹介させていただきます。屋外に上屋(おすや)を配した神社を新築させていただきました。

この現場、先ずは工場敷地内のこんもりと盛り上がった丘の上に茂る樹木の伐採から始め、入口に昇り段を設置いただいてからの工事となりました。敷地の確保が出来ていよいよ玉垣と宮台の基礎部分からの着工となります。(写真1)写真の宮台基礎中央部分に立てられているパイプは息抜き穴として差し込まれています。完成時には宮台の天端高さ一杯に切り、雨が降ったときの水抜きの役も果たします。

基礎回りの埋め戻しに合わせて上屋の建て前です。使用されている材料は全て地桧材です。
よく宮忠の神棚(神殿)はお客様から『目方なんぼやな』とのお言葉をいただきます。
お社の搬入時にお客様方の手を借りることも多いのですが、このようなときに必ずこんなに重いのかと驚かれます。これはなるべく大きな材木を用いてしっかりと作られていることを指すと思います。このようにしっかりとした材料をホゾ組みで組み上げた上に、樫材で作られた込み栓を入れて抜けてこないように固定します。(写真2 写真3)

屋根回りは厚手の銅板で一文字に葺かれています。桁の木口や柱の根本も銅板巻きとし、雨対策もしっかり取られています。柱の土中に埋まる部分には防蟻・防腐剤を塗布しています。(写真4 写真5)

玉垣の外には植栽をしています。この現場では紅要(レッドロビン)を玉垣の周りに配し、入口よりの両側に榊を植えました。新芽の頃の紅要の赤い色は本当に綺麗です。(写真6 写真7)工場では現場の進行に合わせ神殿(G301-30号)の製作に追われています。(写真8)

お宮が座り、春日燈籠も据えられ、あとは鳥居を建てるだけです。宮忠では鳥居を建てるには掘建てで建てています。木製の鳥居はどうしても10年程で痛んでまいりますので、柱の根本をコンクリートなどで巻いてしまうと後々大変な苦労をするからです。(写真9)鳥居も建ってこれで『松勢神社』の完成です。お祭りのときなどに八足案などを置けるようにお社の前には宮台とお揃いの石製の平板を伏せてあります。(写真10 写真11 写真12)

今回は宮忠の若い工場長が、現場確認・打ち合わせ・見積・受注・納入引渡しと初めて一人でさせていただいた現場です。お客様をはじめ現場の職人さん方には大変なこともあったと思いますがお蔭様で立派な神社を納めさせていただくことができました。ありがとうございます。しっかりと若芽も育っています。

工場長の製作日記 36ページ目
日記一覧へ